潜在保育士の特徴やその存在する理由について
保育士の資格を持っているからといっても全ての人が保育士として働いているわけではありません。
保育と全く関係のない職業に就いていたり無職であったりと人によって様々ですが、そういった人たちは潜在保育士と呼ばれています。
ここでは潜在保育士の特徴やその存在する理由についてご紹介します。
潜在保育士の特徴について
潜在保育士とは保育士の資格を持っているにも関わらず、保育園や児童養護施設などの保育に関係した職業に就いていない人のことをいいます。
保育士資格を持っている人の約半数近くが潜在保育士であるとされており、保育の世界では社会問題となっています。
潜在保育士が存在する理由について
潜在保育士が存在する理由には大きく分けて2つあり、その1つが結婚や出産です。
結婚や出産のタイミングで仕事を辞める人は保育士に限らず多くいますが、出産に関していうと保育士の場合は子どもを育てることに対する責任感が強いことが影響しています。
そのため子育てに集中するために辞める人が多く、実際に潜在保育士の半数以上が子育てをしているとされています。
2つめの理由としては待遇面の問題が挙げられます。
保育士は待遇があまり良くない面があり、給与や拘束時間、休日などに不満を持っている人は多くいます。
仕事量に対して給与が少ない、休みが思うように取れないなどの理由からもっと待遇の良い職業に転職することで潜在保育士となってしまうのです。
近年問題となっている保育士不足を解消するために保育士の給与改善や保育士・保育所支援センターの設置などといった取り組みが行われており、保育士の待遇が改善されつつあります。
その流れを受けて仕事復帰する潜在保育士が増えれば待機児童問題の解消にもつながります。
保育の仕事に未練がある、子育ても落ち着き保育士としての復帰を考えているという潜在保育士の方はこの機会に保育の仕事に復帰してみてはいかがでしょうか。