地域限定保育士の特徴やメリットについて
保育士の資格は通常であれば全国どこでも働くことができますが、それ以外に資格を取得してから3年間は勤務できる地域が限定される地域限定保育士という資格もあることをご存知でしょうか。
ここでは地域限定保育士の特徴やメリットについてご紹介します。
地域限定保育士の特徴について
地域限定保育士とは資格取得後の最初の3年間は働く地域が限定されている保育士で、4年目以降は全国で働くことができます。
試験は年に1回国家戦略特別区域で実施され、その難易度は通常の保育士試験と同レベルであり試験が実施される自治体に住んでいなくても受験可能です。
年に1回実施される保育士試験とは別に試験を実施しますので、保育士を目指している人にとっては資格取得のチャンスが増えることになります。
また1回の試験で合格しなかったとしても通常の保育士の試験で合格した科目がある場合は地域限定保育士の試験では免除されますし、地域限定保育士の試験で合格した科目がある場合は次回の保育士試験では免除されます。
メリットについて
地域限定保育士は資格取得後3年間は特定の地域でしか働くことができないため、最初は決められた地域で働き4年目以降に地元に帰って勤務するという働き方ができます。
地元でない地域で働くことは家族や身近な人に頼らず自立した生活を送ることにつながりますので、保育士としてだけではなく人間としても成長することができます。
また地域限定保育士は資格取得後に定められた地域で一度も働かなかったとしても登録してから3年が経てば通常の保育士として全国で勤務することが可能です。
そのため資格取得後すぐには働くことはできなくても将来的に保育士として働きたい人にもおすすめです。
地域限定保育士の制度だけではなかなか保育士不足の解決にはつながりにくいのが現状ですが、待遇の改善や潜在保育士の活用など様々な取り組みを実施することで保育士不足を解消できると期待されています。