主任保育士の役割と仕事内容について
保育園には保育士の他に主任保育士や園長といったように大きく分けて3つの役割があります。
サラリーマンでいうと管理職に該当する主任保育士は具体的にどういった役割なのでしょうか。
ここでは主任保育士の役割と仕事内容についてご紹介します。
主任保育士の役割について
主任保育士は一言でいうと保育士たちのまとめ役で、保育園全体を把握するリーダー的存在です。
平成15年度に認可保育園に専任の主任保育士を置く国家予算が組まれたことにより、それ以降多くの認可保育園で主任保育士を1名ずつ配置するようになりました。
普通の保育士とは異なり特定のクラスを持たず保育環境を整えながら園長をサポートする役割を担っており、保育園をスムーズに運営していくのに重要なポジションです。
そのため保育園の全体像をしっかりと把握する力やコミュニケーション力が求められます。
「主任保育士」という資格はありませんが園行事の企画や運営、上司としての振る舞い方などのスキルが必要ですので、現場である程度のキャリアを積んでから主任保育士に昇格します。
保育園によっても異なりますが一般的には公立保育園では約25年、私立保育園では5年以上の現場経験が求められる場合がほとんどです。
主任保育士の仕事内容について
主任保育士の仕事には保育園全体を把握して特定の保育士に負担が片寄っていないか業務調整を行うことや園長のサポート、保護者との窓口などがあります。
具体的な仕事内容は下記のようなものがあり、幅広い業務を担当します。
・保育園行事の企画や運営
・保育指導計画の作成や確認
・各種報告書のまとめといった中間管理業務、SNSでの保育状況の報告
・保育士の指導や勤務シフトの作成、
・園長や各クラスのサポート、
・教材やおもちゃ・絵本の選定、
・遊具の点検・整備や地域事業への対応、
・園児の家庭状況の把握や保護者からの相談窓口など
保育士として積み重ねた経験や実績を認められた人がなれる主任保育士は、一緒に働く保育士や園長だけでなく保護者からも大きな信頼を得ている存在であるといえます。