モンテッソーリ教育の特徴や保育士の仕事について
子どもの教育について調べていると「モンテッソーリ教育」という言葉を耳にすることがありますが、具体的にはどういったものなのでしょうか。
ここではモンテッソーリ教育の特徴や保育士の仕事についてご紹介します。
モンテッソーリ教育の特徴について
モンテッソーリ教育とは責任感と思いやりを持つ自立的な人間、一生を通じて学び続ける姿勢を持つ人間を育てることを目的としており、その教育を実践する幼児教育施設は「子どもの家」と呼ばれています。
子どもの家の特徴は4つあり、
・集団ではなく個別活動を行うこと
・子どもの自発性を重視すること
・縦割りクラス編成であること
・自由に遊べる環境を整えていること
が挙げられます。
モンテッソーリ教育では個性的な教具を使い、日常生活の練習や感覚・言語・算数・文化教育などを行います。
2歳半~6歳の年齢の異なる子どもが一つのクラスで生活する縦割りクラス編成を採用しており、社会性や協調性を身につけます。
独特のモンテッソーリ教具を使った活動は「お仕事」と呼ばれ、毎日1時間半~3時間ほど教具に自由に取り組む「お仕事の時間」を設けています。
モンテッソーリ教育の幼稚園の多くでは、0歳からのニドクラスや1歳半~2歳半頃のインファントクラスといった入園前のクラスもあり、最初は保護者と一緒に通い慣れてきたら別々の時間を過ごします。
保育士の仕事について
モンテッソーリ教育のもとでは保育士は教えるのではなく、子どもをしっかり観察して自主活動を援助する存在であるとされています。
そのため一人一人に合った必要な環境を提供する観察力や集中を妨げない心遣い、独特な教具の取り扱いに関する知識などが必要です。
またモンテッソーリ教育を行うためには、国際モンテッソーリ協会が認定する国際免状か日本モンテッソーリ協会が認定する日本独自の免状といった専用の資格を取得しなければなりません。
一般的な教育とは少し異なるモンテッソーリ教育のもとで働くことは、知識習得のための勉強は大変ですが実際の仕事で学んだことを活かせられますので、とてもやりがいのある仕事であるといえます。